top of page

赤ちゃんの寝返りは何ヶ月から?平均は?遅いのは大丈夫?理学療法士が教える"無理しない練習方法"

  • 執筆者の写真: 理学療法士 岡澤 奨
    理学療法士 岡澤 奨
  • 1月1日
  • 読了時間: 11分

寝返りしなくて不安なママへ

「もう生後6ヶ月なのに、まだ寝返りしない…」


「同じ月齢の子はもうコロコロ転がっているのに」


赤ちゃんが寝返りをしないと、発達に問題があるのではと心配になるママは多いもの。


初めての赤ちゃんの場合、特に「いつから」「どうやって」寝返りをするのか分からず、不安になってしまいますよね。


この記事では、理学療法士の視点から、寝返りの時期や遅い原因、そして赤ちゃんに負担をかけない練習方法について詳しく解説します。


寝返りは何ヶ月から?平均的な時期

寝返りとは、赤ちゃんがあおむけの状態から体をひねって、うつぶせになる動作のことです。


赤ちゃんが自分の力だけで体の向きを変えられるようになる、記念すべき成長の節目といえます。


一般的に、赤ちゃんが寝返りを始めるのは生後5〜6ヶ月頃が目安とされています。


ただし、赤ちゃんの発達には大きな個人差があり、早い子は生後3〜4ヶ月で、遅い子は生後7〜10ヶ月頃に寝返りすることもあります。


厚生労働省の乳幼児身体発育調査(平成22年度)によると、寝返りができる赤ちゃんの割合は次のようになっています。


  • 生後5〜6ヶ月:約75%

  • 生後6〜7ヶ月:約90%

  • 生後7〜8ヶ月:約95%以上


つまり、生後7〜8ヶ月頃までには、ほとんどの赤ちゃんが寝返りできるようになるということです。


この時期は個人差が約半年もあるため、少し遅くても過度に心配する必要はありません。


なぜ寝返りをするの?赤ちゃんの発達における意味

寝返りは、赤ちゃんにとってどんな意味があるのでしょうか。


理学療法士の視点から解説します。


視野が広がり、好奇心が育つ

今まであおむけで天井しか見えなかった赤ちゃんが、うつぶせになることで視野が一気に広がります。


周りの物や人が見えるようになり、「あれは何だろう」「触ってみたい」という好奇心が芽生え、心が豊かに育っていきます。


全身の筋肉が鍛えられる

寝返りをするには、首、肩、背中、腰の筋肉をバランスよく使う必要があります。


この動作を繰り返すことで、体全体の筋肉が鍛えられ、次のステップであるお座りやハイハイへとつながっていきます。


脳の発達も促される

寝返りは単純な動作に見えますが、実は脳が首や肩、腰の動きを同時に判断し、調整する必要があります。

この複雑な動作を通じて、脳の発達も促されるのです。


寝返りが早いことのメリット

寝返りは自然に任せても必ずできるようになりますが、適切なサポートで早めに寝返りができるようになると、赤ちゃんの発達にプラスの効果があります。


早い時期から視野が広がることで、周りの物や人への興味関心が育ちやすくなります。


「あれは何だろう」「触ってみたい」という好奇心が芽生えると、脳への刺激が増え、認知機能の発達も促されます。


また、うつぶせの姿勢で遊ぶ時間が増えることで、全身の筋肉をバランスよく使う機会が増え、次のステップであるお座りやハイハイへの移行もスムーズになる傾向があります。


自分の体を動かして視界が変わる体験を早くから味わうことで、「動くって楽しい」という感覚が育ち、運動発達全体に対する意欲も高まります。


寝返りが遅い原因とは

生後6〜7ヶ月を過ぎても寝返りをしない場合、いくつかの原因が考えられます。


首すわりが遅かった

寝返りの前提条件は、首がしっかりすわっていることです。


首すわりが遅かった赤ちゃんは、その後の運動発達も全体的にゆっくりペースになる傾向があります。


ただし、これは異常ではなく、その子なりのペースで順調に発達している証拠です。



体格による影響

体重が重めの赤ちゃんは、自分の体を回転させるのに時間がかかることがあります。


一方、体がやわらかい赤ちゃんは、うつぶせの姿勢が苦手で寝返りを嫌がる傾向もあります。


性格や興味の方向性

慎重派の赤ちゃんは、完全にバランスが取れるまで寝返りに挑戦しません。


また、寝返りよりも他の動作(お座りやずりばい)に興味が向いている赤ちゃんもいます。


実際、寝返りをせずにお座りやハイハイを始める赤ちゃんも珍しくありません。


環境的な要因

ベビーベッドやバウンサーで過ごす時間が長いと、体を動かすスペースが限られ、寝返りの練習機会が減ってしまいます。


また、厚くて柔らかい布団は体が沈み込んで動きにくいため、寝返りしにくくなります。


寝返りをしなくても大丈夫?

結論から言うと、寝返りをしなくても基本的に心配ありません。


小児医療において、寝返りの有無は必ずしも発達の指標とはされていないのです。


大切なのは、首がしっかりすわっているかどうか。


首がすわっていれば、寝返りをしなくても発達上の問題はないと考えられています。


実際、寝返りをせずにお座りやハイハイを始める赤ちゃんもいます。


ただし、次のような場合は専門家に相談することをおすすめします。


  • 生後8ヶ月を過ぎても寝返りの兆しがまったく見られない

  • 首すわりが遅く、まだ不安定

  • 体を持ち上げるとだらんとしてしまう、または硬く突っ張る

  • 周囲の音や声に反応が薄い

  • あやしても笑わない


これらの症状が見られる場合は、かかりつけの小児科医に相談しましょう。


寝返りの前兆サイン

寝返りが近づくと、赤ちゃんは次のような動作を見せるようになります。


体をひねるようになる

あおむけの状態で、気になるものを目で追うだけでなく、顔や首を動かし、背中や腰をひねって横向きになろうとします。


最初は少しだけ体が傾く程度ですが、だんだんと大きく動くようになっていきます。


仰向けで移動するようになる

首がすわり、背中や腰の筋肉が発達してくると、あおむけの状態でも手足を使って移動できるようになります。


大人が思うよりも広範囲を移動することがあるので、転落などに注意が必要です。


両足を上げる、手で足をつかむ

あおむけで両足を高く上げたり、自分の足先を手でつかんだりする動作が増えます。


これは腰回りの筋肉が発達してきている証拠です。


これらのサインが見られたら、寝返りまでもう一歩。


ただし、兆候がほとんど見られないままいきなり寝返りをする赤ちゃんもいるので、あくまでも目安として考えましょう。


やってはいけない!間違った寝返り練習

寝返りを早くさせたいという気持ちから、かえって赤ちゃんの負担になってしまう間違った方法があります。


首がすわる前の練習

首がすわっていない状態で無理に寝返りの練習をさせるのは危険です。


首や背中に過度な負担がかかり、怪我につながる可能性があります。


長時間の強制練習

「何度も練習すればできるようになる」と考えて、嫌がる赤ちゃんに長時間練習させるのは逆効果です。


赤ちゃんが泣いたり嫌がったりしているのに続けると、寝返り自体に抵抗感を持ってしまいます。


無理な姿勢での固定

赤ちゃんの体を不自然な角度で固定したり、無理やりひねったりするのはNGです。


赤ちゃんの体は柔軟ですが、関節や筋肉を痛める可能性があります。


理学療法士が教える"無理しない"寝返り練習方法

無理な練習は赤ちゃんの負担になりますが、理学療法士による適切なサポートがあれば、赤ちゃんに負担をかけずに発達を促すことができます。


寝返りが早くできるようになることで、視野が広がる時期が早まり、周囲への興味関心が育ちやすくなります。


これは認知機能や次の運動発達にも良い影響をもたらします。


理学療法士による発達サポートの効果

「自然に任せる」と「専門家のサポート」は別物です。理学療法士は、赤ちゃんの筋力や体幹の発達状態を評価し、今の段階で最も効果的な遊び方や促し方を提案できます。


無理強いではなく、赤ちゃんの「やりたい」気持ちを引き出しながら、発達をスムーズに促すのが専門家のサポートです。


ここからは、家庭でもできる寝返りのサポート方法をご紹介します。


環境を整える

まず、赤ちゃんが寝返りしやすい環境を作ることが大切です。


広めのスペースで、固めのマットを敷きます。


柔らかすぎる布団は体が沈み込んで動きにくいので避けましょう。


動きやすい服装も重要です。


伸縮性のある生地で、上下に分かれたセパレートタイプがおすすめです。


 

興味を引いて自然な動きを促す

赤ちゃんが向いている方向の反対側から声をかけたり、音の鳴るおもちゃを鳴らしたりすると、赤ちゃんが興味を持って体をひねろうとします。


これが自然な寝返りのきっかけになります。


 

寝返りしそうな時に優しくサポート

赤ちゃんが寝返りしそうになったら、腰と背中に手を当てて優しく支えてあげます。


無理に回転させるのではなく、あと少しのところを手助けする程度にとどめましょう。


うつぶせになった時、体の下に腕が挟まっていたら、そっと抜いてあげます。

 

練習の頻度と時間

練習は赤ちゃんの機嫌が良い時に、遊びの一環として行います。


1回あたり1〜2分程度で十分です。左右で1〜2回ずつ試してみて、赤ちゃんが嫌がるようならすぐにやめましょう。


毎日必ずやる必要はなく、赤ちゃんの様子を見ながら週に数回程度で構いません。




寝返りを始めたら注意すべきこと

赤ちゃんが寝返りを始めたら、安全対策が必要になります。


うつぶせ寝と窒息のリスク

寝返りができるようになると、あおむけに寝かせてもうつぶせになってしまうことがあります。


乳幼児突然死症候群(SIDS)は、うつぶせ寝の時に発生率が高くなるとされています。


基本的には1歳になるまで、赤ちゃんを寝かせる時はあおむけにすることが推奨されています。


赤ちゃんが自分であおむけに戻れない時は、保護者が姿勢を変えてあげましょう。


また、寝ている周囲に枕やぬいぐるみ、柔らかい寝具など、顔をふさぐ可能性があるものは置かないようにします。


転落事故の防止

寝返りができるようになると、移動範囲が広がります。


ベビーベッドの柵を上げる、ソファやベッドの上に寝かせない、階段前にゲートをつけるなどの対策が必要です。


誤飲の危険

赤ちゃんは生後3〜5ヶ月頃から手でものをつかめるようになり、つかんだものを口に入れてしまいます。


床や低い位置に小さなもの(ボタン、電池、タバコなど)を置かないように注意しましょう。


One's Fitの赤ちゃん発達支援サービス

姫路市のOne's Fitでは、理学療法士による赤ちゃんの発達支援を行っています。


「自然に任せるのが良いと言われても、本当にうちの子は大丈夫?」

「もっと効果的なサポート方法があるなら知りたい」

「専門家に発達段階を評価してほしい」


そんなママにおすすめです。


理学療法士が運動発達の段階を専門的に評価し、首すわりや体幹の筋力をチェックして、お子さんの発達をスムーズに促す遊び方や環境づくりを個別にアドバイスします。


適切なサポートによって、無理なく発達が早まり、早い時期から興味関心を広げられる可能性があります。


赤ちゃんが早い時期から体を動かす楽しさを知り、周囲への興味関心を広げられるよう、理学療法士が発達段階に合わせた最適なアプローチを提案します。


自然に任せても寝返りはできるようになりますが、適切なサポートがあれば、より早く、そしてスムーズに次の発達段階へ進むことができます。


また、有資格の保育士が在籍しているため、保育サービスもご利用いただけます。


ママがケアを受けている間、発達段階に応じた遊びを通じてお子さんをお預かりすることも可能です。


赤ちゃんのお世話による肩こりや腰痛、抱っこや授乳による姿勢の歪み、産後の体力回復など、ママ自身の体のケアも同時に行えるのがOne's Fitの特徴です。


赤ちゃんの発達を見守りながら、ママ自身の体のケアもできる環境をご用意しています。


まとめ 焦らず、赤ちゃんのペースを見守って

寝返りは赤ちゃんの成長の大切な節目ですが、その時期には大きな個人差があります。


生後5〜6ヶ月が目安とされていますが、早い子は3ヶ月、遅い子は10ヶ月頃に寝返りすることもあります。


生後7〜8ヶ月頃までに95%以上の赤ちゃんができるようになりますし、寝返りをせずにお座りやハイハイを始める赤ちゃんもいます。


大切なのは、首がしっかりすわっているかどうか。首がすわっていれば、寝返りをしなくても基本的に心配ありません。


ただし、適切なサポートで早めに寝返りができるようになれば、視野が広がって興味関心が育ちやすくなり、次の発達もスムーズに進む可能性があります。


無理な訓練と理学療法士による専門的なサポートは別物です。


赤ちゃんのペースを尊重しながら、発達を効果的に促すことができます。


同じ月齢の子と比べて焦ってしまうこともあるかもしれませんが、赤ちゃんはそれぞれのペースで成長しています。


無理のない範囲でサポートしながら、赤ちゃんの「できた!」の瞬間を一緒に喜びましょう。不安な時は一人で抱え込まず、専門家に相談してくださいね。




【参考文献・出典】

【医療に関する免責事項】 この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスに代わるものではありません。


お子さんの発達について心配なことがある場合は、必ず小児科医や専門家にご相談ください。


【監修について】 この記事は理学療法士の岡澤 奨 監修のもと作成されています。


コメント


bottom of page